土地分筆登記(土地の分割)

■土地分筆登記とは?
土地分筆登記とは、一つの土地を複数に分けて登記することをいいます。土地を一部だけ売却したい場合や、相続税として土地の一部を物納したい場合、相続した土地を分割して複数の相続人名義で登記したい場合などに行いますが、税金対策で行われることが多いです。

土地分割登記は、「境界確定測量」という手続きがされていることが前提となっていることに注意が必要です。境界確定測量とは、隣接地の所有者の立会い・確認のもと、土地の境界を全て確定させることをいいます。つまり、境界確定測量をする際には、隣接地の所有者との協議・合意をしなければならず、境界確認書の取り交わしを行わなければなりません。この際に、隣接地の所有者と揉めてしまうことが少なくないため、予想以上に時間がかかってしまうケースもあります。また、境界確定測量には機材や専門知識が必要となるため、土地家屋調査士に依頼するのが一般的です。

■土地分割登記をするのに必要な書類
土地分割登記をする際に必要となる書類は、以下になります。

①境界確認書・・・境界確定測量の際に、土地家屋調査士と隣接地の所有者の立会い、確認のもと作成する。

②地積測量図・・・土地家屋調査士が境界調査・測量をして作成する。

③代理人の委任状

(④公道と接していて官民査定がある場合は、道路境界画定図)

(⑤現地の案内図)

また、登記申請は、その土地につき相続が発生している場合は相続人全員、土地が共有状態にある場合は共有者全員の申請が必要となります。

■土地分割登記の手続きにかかる時間と費用
土地分割登記には、境界確定測量と登記申請の手続きを行います。境界確定測量には約3ヶ月、登記手続きには約1週間～2週間がかかるため、5ヵ月ほどかかると思ってください。

また、境界確定測量と土地分割登記手続きは、土地家屋調査士に代理人を依頼することが一般的であるため、約80～150万円の費用がかかります。

司法書士 坂口卓郎事務所では、「法務局での登記謄本の取得」「マンションに関する登記」などといった不動産登記に関する業務を取り扱っております。十勝地方を中心に、道内の皆様からのご相談を承っておりますので、お困りの際はお気軽にお問合せください。豊富な知識と経験からご相談者様に最適な解決方法をご提案させていただきます。